風来坊主

自由気ままに綴ります

っぽく。

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平日の昼間。‬

 

‪スタバのテラス席でcoffee time。‬

 

‪なんというそれっぽさなんだと実感。‬

 

‪それっぽい座り方で。‬

 

‪それっぽいcoffeeを。‬

 

‪それっぽく飲み。‬

 

‪それっぽい雰囲気を醸し出す。‬

 

‪もちろんそれっぽい顔をして。‬

 

それっぽい自分を演出。

 

‪それっぽい音楽でも聴こうとも思ったが街の生活サウンドがそれっぽかったので何もせずそれっぽさに身を任せた。‬

 

‪それっぽいノートパソコンは持っていなかったのでそれっぽい小説をそれっぽく開いてそれっぽく読みふけった。‬

 

‪街を行き交う人々は俺のことをそれっぽく見ている。‬

 

いいぞ!それっぽい俺!‬

 

‪もっとそれっぽさを出したくなった俺はそれっぽい女と待ち合わせてる演技をそれっぽく出し架空の女を待ちわびる。

 

‪少し風が出てきて肌寒くなってきた。‬

‪しまった…それっぽいマフラーを巻いてくればよかった。‬

‪なぜならそれっぽいマフラーがあればそれっぽい風がそれっぽいマフラーを揺らしそれっぽい感じがそれっぽさを演出できるからだ。‬

 

‪それっぽい奴が隣に座ってきた。かなりそれっぽい奴だ。‬

‪…畜生!俺もそれっぽく魅せたい。‬

‪でも逆にそれっぽい事に無頓着な自分を演出する事でそれっぽい自分をそれっぽく魅せるという高度なそれっぽさを醸し出してやった‬

 

‪やはり街を行き交う人達は俺をそれっぽい感じで見ている。‬

‪見まくっている。‬

 

 

……はずもない。‬

 

‪疲れた。疲れきってしまった。‬

 

スタバで『やってる奴』

いけすかないですが少しだけ尊敬しました

 

‪そんなそれっぽい昼下がりでした。‬

 

ではまたーチャオ!!