「地球星人」 村田沙耶香
地球星人 村田沙耶香
破壊力抜群のベビー級ボクサーにボディーブローを殴られ続けている気分で読み進めて
ラストのぶっ飛んだ展開には顔面をブン殴られK.Oされてしまいました
大嫌いな言葉ですが
「やばい」
という一言に尽きました
境遇や環境によって人間は形成されていき社会の仕組みによって洗脳されてしまう
好きな一文があったので本文41ページより抜粋
ここは巣の羅列であり人間を作る工場でもある
私はこの街で二種類の意味で道具だ
一つは、お勉強を頑張って、働く道具になること。
一つは、女の子を頑張って、この街のための生殖器になること。
社会の歯車になり働く機械になり
人間を産み繁殖させるための生殖器になること
社会に違和感を感じないでルールに従って生きる人間は機械のようで
逆に人間は徹底的に個人の欲求を突き詰めていくと動物になり
その本能のままに動き回る狂気的な動物は『人間』そのもののように思えた
気味が悪いストーリー
気味が悪い登場人物
気味が悪い世界
気味が悪い展開
気味が悪いラストには
気味が悪いほど面白かったです
村田沙耶香さんは気味が悪いほど素敵な作家さんでした
こういうぶっ飛んだ人が売れている『文学』の世界は純粋な世界なんだなと思った
現実のこの世界に嫌気が刺している人にオススメです
ではまた。チャオ!
『夜明け』
『夜明け』
是枝裕和・西川美和の監督助手を務めた広瀬奈々子の監督デビュー作
大好きな是枝監督のお弟子さんの監督デビュー作品でした
昨今では小説やドラマや漫画の原作があって映画化という商業的な流れの中で
それを打破した
完全オリジナル脚本は期待通り楽しめました
罪との向き合いかたや
罪を背負い生きていかなければならない現実や
人や社会との疲弊や繋がりや
救いや救われるという行為や
存在意義や生きる意味まで
器用に生きられない人間の苦悩と葛藤の物語でした
多かれ少なかれ人間は皆なにかを隠して生きています
その秘密が崩壊された瞬間に
とてつもないエネルギーが爆発される
映画から放たれたそのエネルギーをまともにくらい
映画館を出てからも余韻が残ってて良い映画を観たなと感じながら帰りました
重いテーマがどっしりと詰まってる作品で
映像の質感ともマッチしていて見応えがありました
過度な説明はありません
役者さんの演技を存分に堪能できます
ラストの柳楽優弥さんの何とも言えない表情は引き込まれました
社会や人間関係に疲れた人にオススメです
ちなみに今年の一本目の映画は「チワワちゃん」を観に行きました
今年のファースト映画はワースト映画ではないかと思える程の酷さでした
良い映画も酷い映画もすべて含めて映画って素晴らしいと感じます
2月.3月は観たい作品が目白押しなので積極的に足を運びたいです
ではまたね!ちゃお
「銃」 中村文則
皆さん。人生で雷が落ちたような衝撃体験はありますか?
音楽。映画。絵画。小説。恋愛。スポーツ。など
人生が大きく変わるような作品との出会いを受けて
今の自分が形成されているのかなと思います
小説でいうと18歳の夏に出会った
その年の冬に出会った
この2冊の作品に出会ってから自分の思考や思想や概念や生き方までもが
まるっきり入れ替わってしまいました
それくらい18歳の多感な少年にとっては幸か不幸か衝撃的な出会いの小説でした
去年あたりから再び本を読む習慣がついてきました
そして去年。18歳の頃に出会ったアノ衝撃と近い感覚を味わう小説にぶつかりました
フラッシュバックのようにあの頃の風景や雰囲気や匂いなどが蘇り
全身に電流がよぎった作品に出合ったので紹介します
『銃』
パーフェクトでした。
パーフェクトでした。
パーフェクトでした。
主人公の心理描写に脳みそも心も完全にのみ込まれてしまいました
途中から本を読んでいるという感覚はなくなり
物語が勝手に進んでく感覚を覚えました
とくにラストシーンは心の震えが止まりませんでした
読み終わった後「ありがとう」という言葉が自然とでてきました
本当に素晴らしい小説でした
自分にはこの作品の良さを表現できません
しのごの言わずに『読め!!』ってことです
2018年読んだ小説のなかでチャンピオンでした
超おすすめです
ちなみに映画も2回観に行ってしまいました
映画のラストシーンも圧巻でした
今年は時間を作り年間40冊ぐらいは本を読みたいです
P.S 好きすぎて年末に行ってしまいました
「自意識」についての2人の会話が面白く印象的でした
こういうイベントに行くのは初めての経験でした このような機会があればまた行きたいです
ではまたね!ちゃお
Dディミニッシュ
意味のない風習はもうやめませんか?
先日、Dディミニッシュのような和音の出来事があった
昼に定食屋さんへ行った
そこへ作業着を着た3人組が入ってきた
親方らしき人物と若い2人の男
終始無言で少しピリついた空気
先に若い2人の男の注文した定食がきた
『…………』
2人とも料理に手を付けない
調理のタイミングなのか親方の定食が来ない
変な空気が流れる
『……………』
やはり手を付けない
まだ料理が来ない
より変な空気が流れる
約5分ぐらいはこのループがあった
(体感では10分くらいには感じた)
ようやく定食が来た
親方が手を付けた瞬間!!
まるでダイソンの掃除機のように若い男2人が
唐揚げ定食を胃袋へ放り込む
呼吸なんて概念が無くなったかのようにダイソンのようにむさぼり喰う
多分めちゃくちゃ腹が減ってたんだと思う
この一連の流れを見ていて
『?』
となってしまった
まず思ったのは『この不毛な行為はなんだ?』という事だった
絶対に料理は温かい作りたてが一番美味しい
時間が経てば経つほど美味しさは軽減されていく
そして次に思ったのが
『親方はなぜ2人を先に食べさせなかったのか?』
『あの変な空気感が嫌ではなかったのか?』
『若い男2人の胃袋がダイソンになっているのに気付かなかったのか?』
『それともダイソンには気付いてたけど親方としての威厳を出したかったのか?』
『もしくはお前らのダイソンなんて俺のダイソンに比べたら全くダイソンではないぞ!』
とでも言いたかったのか?
この3人の行動が不思議でならなかった
なんだ?これは?と思いながら
隣のテーブルで俺も唐揚げ定食をダイソンしていた
もちろん昔ながらの日本の風習には良いところもある
しかし意味のない。しきたりや習わしはやめた方がいいと思う
この場合、目上の人を立てるのに必死で
食材を育てた人や
料理を作った人や
動物や野菜の命をいただいている
という感謝の気持ちを忘れてしまっているのではないかと思ってしまった
そんなDディミニッシュな昼下がりでした
一番気がかりなのは若い男2人がいずれ親方の立場になったときに
どのような行動をとるのかということだ
『温かいうちに食べなよ』と言ってほしい
でもたぶんそれはやらないと思う
それができないからこの風習がなくならないからだ
「俺も若い時にやってたんだからお前もやれ!」的な
体育会系の風潮はめちゃくちゃ嫌いです
俺はバカなふりしてでもダイソンしていくからな!!!
上座と下座がどっちなのかわからない男の戯言でした
ではまた!ちゃお〜
美術館
ココロ踊る
丸の内にある
三菱一号美術館のフィリップス展
へ行ってきました
絵画を鑑賞する習慣はないのですが
この展覧会の広告を目にして心が動いて体も動いてしまいました
まずこの美術館に入ってみて雰囲気作りに力を入れているなと感じてしまいました
スタッフの柔らかい対応が徹底していたり
館内はうっすらとアロマの香りがしていたり
床が木で歩くとコツンコツン🎶 と
ビンテージのアコギのように心地良く上質な音が鳴る作りになっていて驚きました
もちろん作品も素晴らしいものばかりでした
たくさんの作品の中で心が震えた絵画のポストカードを3点買ったので紹介します
(部屋に飾ってます)
「サン=ミシェル海岸のアトリエ」
「アルルの公園の入り口」
ビンセント ファン ゴッホ
最後に圧倒的に圧巻だった作品を紹介して終わります
言葉を失い思わずこの作品の前で立ち止まってしまいました
「緑の帽子をかぶった女」
肉眼で絵からエネルギー波を感じたのは生まれて初めてでした
心が踊ってしまいました
初めてピカソに心を奪われたのは18歳で
J.Dサリンジャー著 「ライ麦畑でつかまえて」
を読んだ時の表紙のイラストがコレでした
衝撃的だったあの時の感覚は今でも鮮明に覚えています
自分は絵画に対して知識も経験もありません
『見てて心が豊かになる』とか
『へー。おー。うぉー。』とか
『なんだかわかんねーけどスゲーな』とか
それでOKと思える派なのでとても素敵なものを感じられました
自分の中に新しい風を入れるのは素晴らしいものですね
もし興味がある人がいれば2/11までやっているので
生で体感してみてはいかがでしょうか?
P.S いつかピカソみたいな作品の音楽が作れたらなと思いました
ではまたね!ちゃお
関西放浪記
年末から年始にかけて関西へ放浪してきました
仕事を終え新幹線に飛び乗りビューン
あっという間に大阪
初大阪。自分の中のThis is 大阪の
道頓堀でパシャリ
This is 大阪のお好み焼きをペロリン
もちろんたこ焼きもペロリン
ついでにホルモンもジュ~
大好きな太郎ちゃんの
太陽の塔ドーン
眼球がビックリするほどの迫力
金銭感覚崩壊の
神戸牛をモ〜
神戸メリケンパークでキラキラ
夜の神戸湾はクソ寒く30秒で撤退
This is 大阪
通天閣スウィーン
思っていたよりもスウィーンとしていました
串カツをペロリ
新世界は雰囲気のあるThis is 大阪な街でした
阪急電車でガタンゴトン
映画「阪急電車 片道15分の奇跡」を思い出した。
良い映画でした
This is 京都
嵐山で竹林をブラブラ
This is 京都
祇園をスタスタ
This is 京都
抹茶をゴクリ
伏見稲荷大社で鳥居をクグリン
急に立ち止まって写真を撮ると後ろを歩いてる人が
「エゥ」ってつんのめるので要注意。
なんばをブラブラ
耳も関西弁に馴染んできました
かすうどんをツルツルーン
実はこんなのが一番美味かったりもする
リベンジお好み焼きをペロリン
もちろんリベンジ串カツもペロリン
自信が確信に変わりました
祝2019年ニューイヤー
初詣で神社にペコリン
平和と健康を願ってしまうのはオッサンになってる証です
市場でマグロ丼をドン
その辺で立ちながら醤油をぶっかけて
どんぶりをかっ喰らう食べ方が一番うまいね
ホタテも然り
初めての関西は心も胃袋も満たせてくれました
腹パンパンの大満足で
素晴らしいニューイヤーを迎えるこたができました
今年も色々な土地へ旅をして好奇心や知的探究心を満たして行ければと思っています
皆さん2019年もよろしくです
今回の旅で人生でいちばん美味しいと感じた食べ物に出会いました
京都の廣川という鰻屋さんです
ミシュランガイドにも掲載されているお店らしいです
メチャクチャ並びましたが
ダントツでダントツの美味しさでした
もう生涯これを超える食べ物に出会えないと思えるぐらい
パッピーになれました
よかったら皆さんも是非!
楽しかった~
P.S 関西人の声のデカさにはビックリしました。耳が悪いのかな?それとも頭が悪いのかな?
ではまた!チャオ〜!
2018年、グラシアス
疾風怒濤
2018年もGALAXY ROVERSは全力で駆け抜けてきました
レコーディング
アルバム『排泄』リリース
レコ発0円Live『第二回公演血みどろデスマッチ』
1道1都7県『スカトロ・デストロイ・ツアー』
ツアーファイナル『10時間ぶっ通しLive』
自主企画イベント『第三回公演血みどろデスマッチ』
Live &Liveの日々で2018年は全56本のLiveをして叫び散らしてきました
たくさんのライブハウスに行き
たくさんのお客さんやミュージシャンに出会い
たくさんの音楽に触れる事ができました
良いことも嫌なこともありましたが
GALAXY ROVERSは出会ったすべての人に
心から感謝の気持ちでいっぱいです
本当に充実した365日でした
皆さんグラシアスでした!!
そして来年もGALAXY ROVERSらしく転がっていきますので
2019年もよろしくお願いします
それでは皆さんよいお年を!
チャオ〜♫