風来坊主

自由気ままに綴ります

需要と供給

‪ライブハウスで音楽を聴く行為と演る行為について‬

‪プレイヤーは音という目に見えない物質を放出して金を取っている‬

‪客はその見えない物質を浴びるのに金を払う‬

‪音にその価値がないと成立しない構造である‬

‪楽器というものは何時間も何日も何年もかけて‬

‪1ミリ1ミリ少しづつ前進して上達していくしかない‬

‪計り知れない練習の日々の積み重ねをして‬

‪やっと階段を一段登る。の繰り返し‬

‪努力と結果が果てしなく釣り合わない‬

‪もの凄いコストパフォーマンスが悪い‬

‪そして楽器を持つという行為は‬

‪こだわればこだわる程に金が青天井のように出ていってしまう‬

‪しかもそのこだわりは他人にはなかなか伝わらないし理解もされない‬

‪自己満足の領域‬

‪これら労力と時間とお金を考えると‬

‪そりゃ楽器をやる人は減るのはわかる‬

‪ライブという物質的にいっさい残らないものに対して‬

‪時間と交通費とチケット代を払って聴きに行く人は減っていくのもわかる‬

‪俺は音楽を演るのも聴くことも好きだが‬

‪ときどき観にいって目も当てられないハートの無い酷い演奏を聴いてしまうと‬

‪もの凄い腹立たしい気分になる‬

‪しかし逆に素晴らしい演奏だと日頃の嫌なことが全てぶっ飛び感謝の気持ちでいっぱいになる‬

‪芸術というものは空気や水や食料のように‬

‪人間が生きていくのに絶対になくてはならないものではない‬

‪しかし芸術は時に人間の人生を一瞬で‬

‪劇的に変えてしまう爆発力を発揮する‬

‪その爆発はお金では変えられない一生の宝になる事がある‬

‪俺は少年の頃ラジオから流れてきたニルバーナを聴いて‬

‪頭も心も人生も最高に狂った‬

‪真っ黒で退屈だった生活に光が射した‬

‪だから俺も自分の音で誰かの人生を最高に狂わしたい!‬

‪俺たちのライブじゃなくてもいいから‬

‪これを読んだ人は是非ライブハウスに足を運んでほしい‬

‪そしてその時の演奏を聴いて‬

‪良かったら歓声を!‬

‪ムカついたら罵声を!‬

‪プレイヤーに浴びせにライブハウスにきて欲しい‬

あっ!‪でもやっぱりできれば俺たちのライブに来てほしいけどね!‬

‪今日の格言‬

‪『温かい部屋での冬のアイスは格別』‬